前のお話だよ!

同日。朝10時。
二人とヤスは初対面なのでそれぞれに注意事項を伝える。
ケン「彼女はヤッさん、無表情でキツいことを言うけど全部冗談やから怒らんといてな。
彼はナオ、バイク部の発案者でパワー系で気が短いです。俺ほど寛容じゃないから、あんまりキツいことを言うとダメ。こっちのメガネはエシマ、ナオの子分で人畜無害の人材です。頭のスペックが低いから難しいこと言うとダメ。」
エシマ「よろしくお願いします。」
ナオ「ヤスさんって、1個上ですよね?」
ヤス「ええ。でも年齢は気にしないでちょうだい。この無礼者のようにタメ口で構わないわ。」
ナオ「了解!」
エシマ「まず、途中の道の駅までやろ?」
ケン「そう!1時間くらい走るで!」
カオリ「ヤッちゃん。トイレとかキツいとかは遠慮なく言うのよ?」
ヤス「ええ。」
ナオ「なら、そろそろ行こか!」
ケン「おっけ!」
カオリ「気を付けてねー!」
道の駅七城メロンドーム(熊本県菊池市)に向けて国道443号線を東に走る。
同日、午前11時。熊本県菊池市の道の駅七城メロンドームにて休憩中。
ヤス「バイクで走っているときに手を振っていたけれど、みんな知り合いなのかしら?」
ナオ「違うばい。あれは[ヤエー]っち言うてバイク乗り同士の挨拶ばい。」
ケン「そうそう、全然知らん人に挨拶してんの。楽しいやろ?ヤッさんもやってみよ!」
ヤス「やめておくわ。バイク乗りみたいな野蛮な生き物には関わりたくないもの。」
ナオ「エシマ、今度ヤエーしよるところば写真撮って!」
エシマ「あ、うん、分かった。」
ナオ「活動報告に使う写真撮れた?」
エシマ「うん、2・3枚撮ったわ。」
ナオ「みんな寒くない?ペース早くなかった?特にエシマ。」
エシマ「んー。55km/hまでは問題ないっちゃけど、そこからが全然出らんね。」
ナオ「リミッターやろね?」
ケン「そうやろな。ジャイロはCDI有るんかな?」
ナオ「帰ったらジャイロ最高速度アップ大作戦ね!」
ケン「うん!ボアアップして黄色ナンバーにした方がエエやろ。キット有るかいな?」
ナオ「おお!CDIもボアアップキットもあるばい!」スマホで調べた。
エシマ「いや‥。ばってん、カネかかるやろ?」
ナオ「馬鹿かやん!白ナンバーのまま走ってスピード違反取られる方がカネかかろうがやん!ここまで白バイとパト何台おったかやん?!」
ケン「そうそう!1km/h違反でも6000円取られるんやで?!アホくさ‥。6000円あったら、6000円分の買い物できるやん!」
ナオ「俺たちが付けるけん工賃要らんし!な!決定!」
ケン「6000円!サツのエサ代にするにはもったいないわ!」
エシマ「うーん。そやね。」
ケン「ヤッさん、素手じゃあ冷えるやろ?」
ヤス「そうね、少しだけ。」
ケン「じゃあ、コレ使って。冬グローブやから暑いかもしれんけど、山の方は冷えるし。俺が後で楽しめるように汗まみれにしといて。」
ヤス「人間も飼い主に似るのね。」
ケン「だ‥だだだ、だ誰が人間やねん!?」
ナオ「ヤッさん荷物からっとるばってん、バイクに荷物入れ無かとね?」
ヤス「荷物入れ?ないと思うけど‥?」
ナオ「スクーターっちだいたいシート開けたら荷物入れるスペースの有るやん?」
ヤス「これはそんなスペースは無いわ。シートの下はガソリン入れになっているわね。」
ナオ「荷物入れ無かと不便くない?荷物あるときっちどげんしよるとね?」
ヤス「リュックを背負って、足元に置いてるわ。」
ケン「ほら!ヤッさんのリアキャリア取付られるで?これにカギ付きの箱とか乗せたら便利やろ。スマホで画像を見せる
ヤス「そうね。検討しておくわ。」
休憩が済んだら出発。大観峰まで約1時間。熊本県道45号線を東に向かう。
次のお話だよ!

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[…] バイク部の連中2.0 大観峰ツーリング編2/4前のお話だよ! 同日。朝10時。 ナオとエシマが来た。 二人とヤスは初対面なのでそれぞれに注意事項を伝える。 ケン「彼女はヤッさん、無表情 […]
[…] バイク部の連中2.0 大観峰ツーリング編2/5前のお話だよ! 同日。朝10時。 ナオとエシマが来た。 二人とヤスは初対面なのでそれぞれに注意事項を伝える。 ケン「彼女はヤッさん、無表情 […]