前のお話だよ!

衣替えの時期。
6月中旬の朝。ケンの家にて。
ケン「姉ちゃーん、俺の夏服どこー?」
カオリ「タンスの前の段ボールに入ってるよ。」
ケン「‥?コレ姉ちゃんのやろ?女物が入っとるよ?」
カオリ「私のはコッチにあるよ?」
ケン「え‥?」
カオリ「あれれー?おかしいなー。制服屋さんが性別を間違えたのかなー?」
ケン「じゃあ、今日は冬服で行くわ。」
カオリ「冬服はクリーニングに出したから、一週間は返ってこないよ?」
ケン「んんんんん!?」
カオリ「仕方ないから、一週間は女の子の制服で学校行こ♡ね?」
ケン「お姉さま?もしかして、わざと‥」
カオリ「えー?何のことー?お姉ちゃん分からないなー?」
ケン「あー‥。じゃあ、好きにしてください。」諦め
カオリ「やった!!」
カオリ「すね毛は可愛くないからタイツをはいて‥」
ケン子「はい。」
カオリ「髪の毛は下ろして、真ん中で分けて‥んー、上にあげよっか?!はい!可愛い!」
カオリ「こっちおいで!もっと可愛くして行こ!」
カオリ「スカートだとバイク運転できないでしょ?今日はソニカで行くよ!」
ケン子「はい。」
カオリ「ケン子ちゃんはお上品キャラだから、汚い言葉は使っちゃダメよ?」
ケン子「はい。」
同日、朝。教室にて。
カオリ「おはよー!」
ナオ「ちょーっ!ケンちゃん、そん格好どげんしたと?!」
カオリ「ケンちゃんは死んだわ。この子はケン子ちゃんよ!」
ナオ「はああああ!?」
ケン子「なんか知らんけど、女物の夏服が届いてて‥。」
カオリ「そうなの。何かの手違いで‥。困ったわー。」
ナオ「マジか‥じゃあエシマの夏服ばやろうか?俺のげっとデカかけん。」
エシマ「え?それはチョット困るね。」
ナオ「チョットだけならイイやん!」
エシマ「あー、やっぱりメッチャ困るね。」
カオリ「ありがとう、でも大丈夫よ!どんな服を来てもケンちゃんの価値は変わらないわ!」
ナオ「いや。ばってん、白目むいとるばい?」
ケン子「(白目)」
同日。休み時間。教室にて
ナコ「わたしナコ。何ちゃん?」
ケン子「わたしケン子です。」
ナコ「どこから転校してきたん?」
カオリ「あー!この子は熊本からよ。以前ここに居たケンちゃんと交換留学なの。」
ナコ「ずっとコッチに居るん?」
ケン子「一週間だけです。」
ナオ「あーね。そういう設定ね。」
ナコ「もう学校見て回った?放課後案内しちゃっか?」
ケン子「え?」
カオリ「それはイイ考えね。しっかり案内してあげて。」
ナコ「任せろ!」
同日。放課後。
ナコがケン子に学校を案内してる。
ナコ「一階が一年生で、二階が二年生、三階が三年生。」
ケン子「じゃあ、来年は二階で授業を受けるのですね?」
ナコ「うん。」
ナコ「ここが職員室とか。二階は音楽室とか理科室とか工作室とか。三階は視聴覚室と‥あとは知らない。」
ナコ「ここが食堂。この上が体育館ね。」
ナコ「他は三階建てっちゃけど、体育館が二階分の高さあるけん、ここは二階建て。」
ケン子「じゃあ、体育館の入口は二階にあるのですか?」
ナコ「うん。」
ナコ「あっちは実習棟らしいっちゃけど、行ったこと無いから知らない。」
ナコ「ここが駐輪場。」
ケン子「バイクがいっぱい有りますわね。」
ナコ「で、これが私のガンマちゃん!」
ケン子「まぁ!とっても速そうなバイクですね!」
ナコ「そう!わかる!?これはRG125Γっちゆってから125ccで一番速いバイク!」
ナコ「2stで重さ140kgで22馬力で6速!」
ケン子「まぁスゴい!250ccのセローよりも馬力があるんですね!」
ナコ「まぁね!この辺に止まっとるピンクナンバーとかは一瞬で点っちゃけん!」
ケン子「武恥斬 俺のマシンですわね!」
ナコ「飛ばしても、前後ディスクブレーキでダブルクレードルフレームやけん安心!」
ケン子「速くて止まれて頑丈なのですね。」
ナコ「そう!ケン子イケるやん!」
ケン子「ありがとうございます!」
次のお話だよ!

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